リビングの明るさを生かしたコーディネートで心地よい空間に。
まずは、家の中心となるくつろぎの場所、リビングルーム。家族で楽しいひとときを過ごしたり、仕事から帰ってホッとひと息つくためには、リラックスできる空間であることが大切です。おすすめの色は、筋肉の緊張を和らげてくれるベージュやアイボリー。白系の壁にあわせたソファやラグマットで色の統一感を出し、天井は明るい色、床に向かって濃い色にすると開放感と安定感が生まれます。リラックスといえばベッドルーム。ここでは心を落ち着かせてくれるブルー系、癒し効果のあるラベンダー系がいいでしょう。ベッドカバーやカーテンなどは、ブルーを基本にパープルやベージュを組み合わせると優しい印象になります。
テーブルウェアに赤を使って食事をよりおいしく。
部屋のコーディネイトは、メインカラーとサブカラーで統一感を出すことが基本ですが、ポイントとなるカラーでメリハリをつけると、さらに印象が違ってきます。例えば、アイボリーのインテリアで統一したリビングに、黄色や赤など暖色系のクッションやカーテンをプラスすると、温もりある暖かい雰囲気になります。黄色やオレンジなどの柑橘系カラーには心身を活性化させ、明るい気分にしてくれるのでリビングにはおすすめです。また、赤、オレンジ、黄色などは食欲を増進させる色なのでキッチンにも取り入れるといいでしょう。そのほかに小物で木や籐などのナチュラルカラーを取り入れると、やや落ち着いた雰囲気になります。
びゃくだんやジャスミンの香りはさまざまな場所にマッチ。
色と同じく香りにも多彩な効能があります。畳や線香の香りで懐かしくなったり、バラの香りで幸せな気分になるなど、好きな香りは心身を心地よくします。ベッドルームにはラベンダー、白檀(サンダルウッド)、カモミールなど、安眠やリラックス効果のあるものを。リビングにはオレンジなどの自然な香りや心が和むジャスミンを。お風呂ではリラックス効果のあるひのきやラベンダー、ストレスを和らげ明るい気分になるローズ、リフレッシュ効果のあるミントなど、その日の気分や体調で使いわけると、香りの効果とともに楽しみも広がります。また、玄関では消臭効果のあるお香を焚いて、おもてなしをするのもいいアイデアです。
冬はライトや毛布の色などで暖かみをプラス。
季節によって少しずつ変化をつけることも大切です。ベッドルームにはブルー系がおすすめですが、冬には少し寒々しい印象になります。寒くなったらブルーにパープルや薄いピンクを組み合わせるなど暖色を取り入れるといいでしょう。逆にキッチンやリビングで暖色系が多いと、夏は暑苦しく感じます。体感温度を下げるブルーやグリーンを食器や小物などに使ってアレンジしましょう。香りも、春はフローラル系、夏はミント系や和の香り、秋にはフルーツ系、冬はスパイシーな香りなど、季節にあったものを選びましょう。さらに色とのコーディネイトも考慮すれば、心身への効果は倍増です。