日々の暮らしの中で必ず通るエントランスホール。
この場所を照らす光を、地元のガラス作家へ依頼し、
設置されたブックシェルフには、地元の書店がセレクトした書籍を並べました。
住まう人々が暮らしや学び、コミュニティーを築くためにの場としてプランニング。
それぞれの空間演出に関わったクリエイターにインタビューを行いました。
2013年に地元である高松に工房を設立して、庵治石(高松市北東部の庵治地区でとれる花崗岩)を混ぜた蒼色(瀬戸内ブルー)の庵治石ガラスをつくることからスタートしました。
地元への郷土愛が強くて、地元の空気感を表現することが自分自身の表現にも繋がるという思いでガラスをつくっていました。
研究をしていた緑色のオリーブガラスは2020年に誕生しました。
この蒼と緑のガラスで作品を作って活動をしています。
穴吹工務店さんからご依頼をいただきエントランスホールの照明をつくることになって、思いを届けたい人と受け取る人との「架け橋」になるような作品を作りたいという思いがずっとあったので、私の作品が地元の方々の目に毎日触れる場所にあるということは作家冥利に尽きるな。
と感じています。
マンションの入り口に作品である照明があるということは、住まわれる人たちの暮らしと毎日触れ合うことになります。日々の生活に潤いを与える一助になれば良いと思います。
東京ガラス工芸研究所、富山ガラス造形研究所にてガラスの基礎を習得中、
強い愛郷心に気づき2011年、AjiGlassを創出。
故郷に戻り2013年、ガラス工房Rie Glass Garden 設立。
翌年、工房2階にGalleryもOPEN。高松、東京を中心に個展・企画展多数。
2020年 Olive Glassを創出。香川県産品コンクール オリーブ部門 知事賞(最優秀賞)受賞。
街の本屋がすごく減ってるなかで、「馴染みの本屋になってほしい」をコンセプトにお客さんとのコミュニケーションを大事にした本屋でありたいという思いで2017年から地元高松で新しく本屋をはじめました。
高松は、お客さんの芸術的感度も高いと思っているのでそういう人たちもフラッと立ち寄れる本屋でありたいと思っています。
徒歩などでも立ち寄りやすいということでこの地で営業をしています。
ルヌガンガはスリランカにある庭園の名前で、50年くらいかけてつくられた楽園みたいなところです。
ルヌガンガのように時間をかけてみんなが憩える場所を作りたいという思いで名前をつけました。
今回、穴吹工務店さんのマンションのブックラウンジに本を置いてもらう話をいただいたのですが、住まわれる方がお子さんからご年配の方までいらっしゃると思うので幅広い年代が楽しめる本をセレクトしたいと考えています。
また、「この本がおもしろかったよ」みたいに、本を通じて住人同士のコミュニケーションが生まれて、新しいつながりができたら良いと考えています。
そのようなことを思いながら幅広い選書をしていきたいです。
さらに、地元の良さを伝える本がたくさんありますので、そういった本もプランニングしていきたいと思います。
信州大学人文学部卒業。
新刊書店で3年勤務したあと、商社に10年勤務。
退職後の2017年8月、高松市亀井町に本屋ルヌガンガをオープン。
デザインを決定する際に、地元の特色や文化に焦点を当てることが重要だとの意見が出てきました。
エントランスホールの壁面には小豆島の石を用い、また、地元のアーティストによる庵治石ガラスを取り入れた照明を配置しました。
さらに、エントランスホールにはベンチとブックラウンジを設けて、高松の書店で選定された本がブックラウンジに並びます。
こうした取り組みは、住まう方々がこのベンチで本を読んだり、コミュニケーションをとったりすることで人と地域のつながりを持っていただけたら良いなという思いでプランニングしました。
外観デザインに関しては、装飾が少なく、直線や平面で構成されたモダニズム建築を踏襲したデザインを取り入れました。
フレームを活かしたシンプルなデザインにより洗練された美しさを表現しています。
設計段階から地域とのつながりを意識した空間デザインを考えました。
1999年入社
中国、四国、九州、東海地方のサーパスマンションの販売を経験。
2022年から本物件の企画に携わる。